ジュニアNISA口座を開設した話

私には3歳(2021年現在)の娘がいます。

娘が成長した時に渡せるようにと資産運用資金や生活防衛資金とは別に、300万円ほど預金していました。
このお金は教育資金として使う予定はなく、成人する時等の人生の節目で娘に渡そうと思っていたお金で、この先10年以上手をつける予定のないお金です。

10年以上手をつける予定が無いなら、複利で運用したほうが良いじゃないかと思い至り、娘名義の証券口座開設と合わせてジュニアNISA口座を開設しました。

結論

生活資金や投資資金に余裕がある方で、子どものためにお金を残したいと思っている方は口座開設しましょう。
子どもが成人するまでは、運用や分配・配当による利益が非課税になります。
頻繁に売買をせず、長期保有を前提とするならば、口座開設をして全世界株式や全米株式に投資することで恩恵を大きく受けられると思います。

ジュニアNISAとは

NISAやつみたてNISAは聞いたことある、という方多いと思います。
投資をする際に、譲渡益や分配・配当金による利益が、一定期間非課税になる素晴らしい制度です(通常は約20%の税金がかかります)。

素晴らしい制度ですが、未成年はNISA口座及びつみたてNISA口座は開設できませんでした。

そこで、2016年10月から始まったのがジュニアNISA制度です。
将来の子や孫のために長期で資産運用することを目的とした制度です。
子どもや孫名義で開設でき、一般NISA等と同様、非課税の投資枠と期間が定められています。

ジュニアNISAの特徴

非課税の投資枠

毎年の投資枠は80万円までで、枠の繰り越しはできません。
1年で60万円しか枠を使用していなくても、翌年の枠が100万円にはならない、ということです。

非課税期間

各年に買い付けした株式や投資信託等に課税されない期間は5年です。
6年目からは本来であれば課税されますが、NISA同様ロールオーバーできます。
継続管理勘定という所にロールオーバーできますので、最大で子どもや孫が18歳になるまで非課税期間を伸ばすことができます。
この継続管理勘定という所は持っているものを売却はできますが、新たに買い付けすることはできません。
ですので、子どもや孫のために新たに株や投資信託を購入したい場合は、課税口座から別で購入する必要があります。

投資期間

2016年から2023年までの投資が対象です。
私はジュニアNISAの存在に気付くのが遅く、2021年から利用しています。
その場合はジュニアNISA口座での投資期間は2021年から2023年の3年間となります。
最大240万円が非課税で投資できるというわけです。

途中引き出しできない(2024年からはできる)

原則18歳までは途中で引き出すことができないという、かなりのマイナスポイントがジュニアNISAにはあります。
ですが、ジュニアNISAの制度が不人気すぎて、2023年末をもって制度が終了することになりました。
その制度終了に伴って、途中引き出しできないというルールがなくなります。
2024年以降は自由に途中引き出しできるようになりますし、途中引き出ししたものに課税されるなんてこともありません。

ただし、2023年末までは途中引き出しすると、その利益等に対し課税されてしまうので注意してください。

金融機関が変更できない

一度ジュニアNISA口座を開設すると一般NISAのように途中で金融機関を変更することができません。
どうしても開設した金融機関を変更したい場合は口座を廃止して、変更したい金融機関先で新規にジュニアNISA口座を開設すれば可能です。

その場合は遡って今までの利益全てに課税されるのでご注意ください。
2023年以降は制度が終了するので、ジュニアNISA口座を廃止しても遡って課税されることはありません。
当然新たにジュニアNISA口座を開設することもできませんが。

ジュニアNISA口座を開設するには

証券会社、銀行、郵便局等、だいたいの金融機関で開設することができます。
投資できる商品の事や利便性の事を考えると、大手ネット証券会社で開設するのが無難かと思います。
ちなみに私は楽天証券で開設しました。

どんな商品に投資する?

私はVT(全世界株式ETF)に投資します。(ジュニアNISAでは海外ETFに投資できませんでしたので、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資先を変更いたしました)
非課税期間を最大限伸ばすには、2023年末までに購入した銘柄を、長期間保有し続けなければなりません。
娘が今3歳なので、約15年間保有し続けることになります。

2021年現在ではアメリカが最強ですが、15年後には入れ替わりがあるかもしれません。
それでも利益を享受できるように全世界株を購入するのがベターかなと考えたからです。

また、長期になればなるほど株式が最も成長する可能性があるので、他の商品には目もくれず株式一択です。

投資信託ではなく、分配金の出るETFを選んだことにも理由があります。
このジュニアNISAで購入したものは子どもに渡す予定で準備したものです。
トータルリターンで投資信託には負けますが、子どもが受け取った時に、分配金がある方が様々な部分で選択肢が増えると考えたのでETFにしました。

非課税以外のメリット

子どもに金融教育の機会を与えられる

240万円の元手が15年間でどのように増減したか見せることができます。
また分配金を再投資すれば、翌年の受け取れる分配金が増える事も体験できますし、給与以外の収入があることがどれだけ人生に好影響を与えるか感じてもらえると思います。

子どもがもし保有し続ければ老後資金になる

全世界株式の利回りは約5%です。もし240万円の元手を60年間5%で運用できたなら、4000万円を超える可能性があります。
常に5%なんて夢のような話はありませんが。長期になればなるほどこれに近い金額になるはずです。
このお金があれば、子どもや孫が老後の心配をすることなく、今を精一杯生きれるようになります。

職業選択の幅もきっと広がるはずです。

まとめ

子どもや孫にお金を残したいならやらない手はありません。
生活資金をずっと援助しつづけるより、ジュニアNISA口座をプレゼントする方が、生きる力を養う上できっとプラスになると思います。
ただ、2023年末に制度が終了してしまうので、開設を考えている方は早めに開設しましょう。
少子高齢化が進む日本において、私たち以上の負担を強いられる子どもや孫にしてあげられる事の1つになるはずです。

一緒にFIRE目指して頑張っていきましょう。
では、また。

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